よどみの置き場

怪談……とは限らないこわい話の置き場です。

【こわい話】死神 その2

私の父親の系統は発熱をすると幻覚を見る者が多いらしい
父は子供のころに死神を見たという。ある時を境に見なくなったと主張している
幸いにも私も妹もその体質は受け継いでおらず、姪も2022年時点では発熱時に何かを見たと訴えてはいないようだ
この話は父が死神を見て、そして見なくなった話である

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【こわい話】もう、この夢を見ることはない

10代20代の頃はたびたび睡眠中に夢を見ていた。"夢日記"なるものはつけてはいなかったが、それができそうなくらいには鮮明に覚えていたものだ
夢の種類としては、俗に言う"夢占い"の暗示を感じるものもあったし、自分の身の回りの人を勝手気ままに動かすいわば"二次創作"を思わせる夢もある

今では寝付くと夢を覚えることなく目が覚める日が大半だ。ごくまれに夢を見た感覚があっても、明晰に思い出せることは多くなくなった
今回書く夢の話は、久々に明晰に思い出せ、印象に残る夢である

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【こわい話】春の日、私は抗う

父方の祖父がこの世を去ったのは正月3が日だった

葬儀も供養も仏式で執り行うこととしたので、四十九日に墓に納骨を行う……とはいかなかった
いかんせんここは北国。墓は屋外。四十九日の頃は雪が1mくらい積もっている・・・・
その為、春分の日に納骨を行いたいことをお世話になっているお坊さんに伝えたのだった

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【こわい話】Y炭鉱病院址にて

私が若者と呼ばれていた頃、廃墟・心霊スポットとして、"Y"という炭鉱とその企業城下町の跡地が当地では有名であった。その"Y"地区にあるY炭鉱病院址へ行った時の話である
※なお、当該地域、当該物件に関するお問い合わせには一切応じません

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