よどみの置き場

怪談……とは限らないこわい話の置き場です。

【人間の…】おみくじ その2

これは高校の修学旅行にまつわる、奇妙といえば奇妙かな?という話である。

三者がこの話を聞いただけでは、偶然以外の何物でもない話である。
これが当事者からすると、なんとも腑に落ちない話ではあるのだが。


通っていた高校の修学旅行は、この地域では一般的だった京都2泊東京1泊の日程だった。
しかし近隣他校と異なる点があった。 それは、

  • 京都への行き、東京からの帰りが両方寝台列車だったこと
  • 全学年を2団に分けて1日日程をずらして行ったこと

だろうか。ちなみに私は前半の団のクラスだった。
個人的に、いや、前半の団は到底忘れられることのできないハプニングを体験することとなったのだった。

行きの寝台列車でそれは起こった。列車が線路上で動かなくなったのである。
列車が動かなるなり20分ほど経ち、アナウンスが流れた。
「次の停車駅で信号機故障のためしばらくお待ちください」
アナウンスはその後2度ほど流れただろうか、事態が進展しないまま夜の日本海を眺め波の音を聞いたのであった。
結局その場所で3時間停車したと聞かされたのは翌朝のことであった。このため2日目の予定はほぼ中止となってしまった。

3日目は各クラス各班で自主研修だった。結構真面目にコースを周っていたのでトラブルはなく終了した。
集合場所へ前半の団の面々が集まると、どこからともなく「おみくじを引いたら『凶』を引いた」「こっちは『大凶』だった」という声が聞こえてきた。
実際私も「凶」のおみくじを引いていたし、班のみんなも同様だったので、「ハプニングがある旅には悪いくじが付きものなんだな」くらいには思っていた

*

この記事を書くにあたり"あるもの"を見直すこととした。
"あるもの"とは高校の修学旅行文集である。
この文集をもらった当時、私は文面を眺め見て前半の団はどのクラスもおみくじに触れているものだと疑っていなかった。
この記事を書く際に改めて読むと・・・・
おみくじで凶を引いたのをネタにしているのは、私のいたクラスだけだった
他のクラスはくじの結果にはノータッチだった・・・・
まあ、仲の悪いクラスだったので、このクラスの面々が凶ばっかり引くのはさもありなん。
……それにしてもうちのクラスだけだったのかあ・・・・

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おみくじにまつわる別の話もあります
kogetya.hatenablog.com

このとき私がいたクラスに関わる記事です
kogetya.hatenablog.com